何も悪くなるようなことをしていないのに痛くなるのはなぜ?
公開日: | 更新日: |
---|
院長からの回答
自分では気がついていないだけです。
日常生活の中で自分では当たり前のように行っていても実は身体にとって悪いことは多くあります。
例えば・・・
- 気をつけの姿勢を30分間継続する
- あるき続けるを30分間継続する
どちらが大変でしょうか?
もちろん動かないほうが大変です
なぜでしょうか。
静止している状態では、一見筋肉を使っていないように思われますが深部の筋肉(インナーマッスル)をずっと収縮し続けていることにより姿勢を保持しているのです。
もし全く筋肉を使っていない状態だとすれば体を支持することが出来なくなりその場で倒れてしまいます。
一方の歩き続ける場合というのは、適度に筋肉を使う( 伸ばしたり締めたり )ためポンプのような役目をして絶えず血流も良く、老廃物も排出してくれます。
例えばその2
食器を洗う時は 左手には食器が動かないように保持固定します。
そして右手で動かして洗います 。
これも先程の例えと同じで
《 保持する筋肉 》 と 《 ダイナミックに動かす筋肉 》
とに分かれます。
日常生活のよく使うという部分においてはダイナミックな動きの方を皆さんは意識されるようですが、上記の例えによりある程度理解して頂けるかと思います。
その保持する筋肉とは具体的にどのようなものか?
筋肉には通常同じ働きをする 大小2種類の筋肉 が備わっています。
なぜ同じ働きをする筋肉が二つも必要があるのでしょうか?
わかりやすい例え
自動車を走らせるには何種類かの大小のギアがあることは周知のここと思います。
走り始めは ローギア 。
加速するにつれ ハイギア に入れ替わってゆきます
人間の体も、それと同様に動かしはじめはインナーマッスル。
加速がつけばダイナミックな動きをする筋肉と自動的に切替ってゆくわけです。
ですから、あまり動かさなくても体を一定姿位に保持し続けている時はインナーマッスルが収縮したままで、血液が入れ替わるポンプの役割もあまりせず、血行不良の状態で働き続けているため、知らずのうちに筋肉が疲労し、それが痛みとして発せられるのです。